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2/1(土)〜[個展]真弓 将 氏 Incarnation

真弓 将 × VIVI Incarnation

期間:2月1日(土)〜2月23日(日)

〈展示会ステートメント〉
人も言葉も自然に還る。
” People and words return to nature. ”

幼い頃、意味は理解できずとも日常にありふれた文字や言葉に引き寄せられた。
道を歩くと頭上に並ぶ筆文字・活字体の看板たち、正月に届く年賀状の裏面に書かれたやけに達筆な挨拶たち。祖父の仏壇に記された梵字。川辺に留まる一羽の鶴の背に見える一字。私が目の当たりにしたそれらは生命体の如く血が通っているように見えた。言霊とは口から発さずとも文字そのものにも宿るものだ。
役者をやっている知人に誘われ彼の舞台を鑑賞したことがある。テレビ画面からでは感じない喜怒哀楽の狂気に胸が高鳴った。「舞台はね、なまものなんだよ。」彼が言っていた言葉を理解した瞬間であった。故に言葉もなまものであろうと改めて実感した。
自らが発した言葉、他者に送られ今尚胸の内に眠る言葉、死の淵に立たされ初めて脳裏に宿る言葉。それらに強弱はあれど、善悪はなく、どれも崇高なものに変わりはない。
人類が文字を書くのではなく打つ時代となった今、ありがとうの一言でさえ軽く思えてしまう。その一文字、一文で人を生かすことも殺すこともできるのだ。
人類が編み出した叡智の在り方を今一度問い、多角的な視点をもって世界中で起こる事象と向き合っていきたい。今は戯言かもしれないが、そんな思いから今回の展示を企画した。これは単に、問題提起にすぎない。

場所:欧州料理VIVI 2F アートスペース
(名古屋市中区栄3丁目21-29 アートビル )
TEL:052-602-9339
ご予約:不要
入場:無料
※ワンドリンク注文制となっております。

真弓 将 @mayusyonokimochi
書道をバックグラウンドにした作家活動のテーマは「滲み出る生命」。文字とは人間の歴史であり、生命そのもの。生命あるものには血や鼓動といった色や音があるとし、その生命本来の輝きを現すべく墨だけでなく、油絵具、アクリル絵具も使っている。濃厚に塗り込められた絵具は血であり肉となって現れ、ここに情報手段という概念から解き放たれた文字の生の原理性が浮かび上がる。書き写し、伝え、字体そのものに美を見出す人間が日々の営みの中で築き上げた漢字。これをしたためる書は物事をワンフレーズで言い切ってしまう「発信」ではなく、言葉にできない声に寄り添う「受信」行為とする。思想や信条の違いから分断が進む現在、権力や社会的通念など私たちを縛りつけるものを否定し、他人と言葉を交わし協働しながら希望を見出していくアナキズムとして文字を捉える。
展示実績
2022 個展「Monologue」 in YUGEN gallery
個展「PAINTINGS」in 京都MEDIA SHOP gallery
2023 個展「激情quiet passion」in YUGEN gallery
『美術の窓』2023年5月号「画廊が選ぶ注目の新人72」

 

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