INTERVIEWインタビュー

INTERVIEW

12

アーティスト 鮎川陽子氏インタビュー

インタビュー

11月5日より2Fアートスペースにて、鮎川陽子氏個展【YOBE’S WORLD】が好評開催中です。

今回は鮎川陽子氏ご本人にインタビューを実施し、今回の個展の見どころについてお伺いしました。

PROFILE

鮎川陽子
福岡県北九州市出身。東京在住アーティスト・DJ・モデル。
ロックバンド、シーナ&ロケッツのもと、双子の長女。幼少の頃から芸術に囲まれ育つ。小さな頃から絵を描くのが好きであった。画家吉田カツ氏などから影響を受けた。高校卒業後、ファッションモデルとなり、OliveやSpringやCutie、ananなど多くのファッション誌に出演。また、海外でもシャネルのパリコレクションにも出演。日本のトップモデルととしてイギリスの雑誌i-Dに紹介されている。
多忙なモデル業のなかではあったが、デザイン会社にてアルバイトし、デザインやコンピューターグラフィックを学ぶ。初期の頃からインターネットに精通していたことや、モデルとしての自身の経験を生かして、国内外の雑誌にコラムを連載した。
2017年に大森直氏の写真展にてモデルとして参加した際、絵を飾ってみるアイディアをもらい、はじめてアクリル絵画を描いて持参した所、絵が好評となり、たちまち画家としての活動がスタートする。2018年伊勢丹新宿店、2021年WAVE展、2022年YUGEN GALLERYにて展示を行う。 ファッションブランドSUN SURFケオニオブハワイ、ジュエリーブランドGaboratory、お菓子ブランドMaison de Purinとのコラボも行うなど、精力的に活動している。音楽好きで、時々DJも行っている。
【ウェブサイト】https://yobe.com
【Instagram】https://www.instagram.com/yokoayukawa/
【Twitter】https://twitter.com/yobecom

ーー今回の個展で展示される作品について教えてください

今回の個展は「YOBE’S WORLD」というテーマですが、作品のサインにもある「YOBE」というのはわたしの小さい頃からのあだ名なんです。つまり今回の展示ではわたしの世界を表現することをコンセプトにしました。

作品を作るときは、割と普段から頭の中にパッと閃いたところから展開しているのですが、今回は特に頭の中に浮かんだ景色をそのまま表現しているので抽象画が多いのも特徴ですね。

あとは「きょうりゅうのうた」など、今年渋谷のYUGEN Galleryで発表した作品も数点展示しています。

ーー作品「きょうりゅうのうた」のモデルはペットの小鳥ちゃんなんですよね

そうです、この2羽の鳥はうちの小桜インコをモデルにして描きました。

この絵には、2羽の鳥がタイムマシンの木に乗って先祖である恐竜たちに会いにいくというストーリーがあります。

これも最初に木から鳥が顔を出しているところから絵を描き始めて、鳥たちが見ている世界を想像したときに「先祖に会いに行ってたら面白いな」と思って恐竜や風景を描き足して世界を広げていきました。

ーー普段からそのような工程で作品を描いているのですか?

わたしは最初から決まったものを描くよりも、ハプニングやそのときの発想次第で、最終的に全然予想していなかったような絵になるのが好きです。なのでいつもライブペインティングのようにしていきなり描いています。

わたしは、人間の精神の自由さやポジティブなエネルギーを表現したいと思っています。絵をみた人が明るく元気になってほしいし、人生を輝かせてほしいと思いながら絵を描いています。

あとは両親が音楽家ということもあり、小さい頃から常に音楽が周りにあるような環境で育ったので、絵を描くときも音楽は欠かせません。ジミヘンやレッドツェッペリンなど自分の好きな音楽を流しているので、曲からインスピレーションを受けることも多くて。例えば今回展示している「That’s all right」は、エルビスプレスリーの「That’s all right,mama」を聞きながら描いた作品なんです。

ーー元気がもらえるようなカラフルな色使いが印象的です

絵を描いていると、ファッションモデルの仕事のときに海外で見た風景だったり、自分が探検してあちこち行ったときの景色がフラッシュバックすることがあるんですね。そういう色んな経験を通して、自分のなかに蓄積したものが表れているんだと思います。

ーー元々はファッションモデルとして活動されていましたが、画家として活動されるようになったきっかけは?

わたしは元々小さい頃からお絵描きが好きで、家同士の交流があったこともあり吉田カツさんの作品からも影響を受けていました。絵が好きな気持ちはずっと変わらず、モデルとして活動を始めてからもデザイン会社に勤務して、デザインを勉強したりイラストを描いたりしていたんです。そんななか、2017年に大森直氏の写真展にてモデルとして参加したときにわたしの絵を飾るというアイディアをいただきました。

それまではコンピューターグラフィックが中心だったので、そのとき初めてアクリル絵具を使ってキャンパスに描いたんです。アクリル絵画はパソコンを使った作品よりも温かみが出るし、苦労した部分もそのままキャンパスに表れるのが生々しくてすごくいいなと感じました。絵を見てくれた人と絵を通じて会話ができているような感覚で、それが嬉しかったんですよね。

そして写真展で展示した作品を評価していただいたことがきっかけとなり、画家としての活動を始めることになりました。

ーー今回初の名古屋展示になりますが、名古屋やVIVIの印象について教えてください

名古屋はとにかく楽しい街だなという印象です。東京って、例えば渋谷や新宿とか少し離れるだけでそれぞれ雰囲気が全然違ったりするじゃないですか。でも名古屋は楽しいことがギュッと集まってる感じがして、博多の雰囲気に似ているなと感じました。

VIVIは、牧かほりさんや南志保さんたちがデザインを手掛けられたとあって、とても素敵なお店だなと思いました。アートと料理が一体化するというコンセプトは面白いし、ワクワクする空間ですよね。

ーー最後に、VIVIに来店されるお客さんにメッセージをお願いします

わたしの作品の特徴として、個展に足を運んでくださったお客さんから「元気をもらった」という感想をいただくことが多いんです。

なので、VIVIに来てくださったお客さんにも明るい気持ちになってもらえたら嬉しいですね。

ーー鮎川さん、ありがとうございました

取材・テキスト/ライターチームマムハイブ(https://mamhive.com/)ウシマルトモミ

RELATED

関連記事

PAGE TOP